髭とカミソリの歴史

人類が進化する過程で体毛は大幅に減少しましたが、成人男性の顔には髭が残りました。髭は目立つ場所にあることから、時代や文化によって様々な捉え方をされてきました。この記事では、髭とカミソリの歴史をひもときながら、最新の価値観についてもご紹介します。

古代人類と髭

先史時代と呼ばれる紀元前3000年以前に描かれた洞窟壁画に、髭のない成人男性が描かれています。刃物に相当する石器が出土していることから、こういった道具で髭を「刈って」いたと考えられています。

多くの古代文明社会で、髭は聖なるもの、あるいは権威を表すものとされましたが、古代エジプトのファラオ(王)は髭だけではなく頭髪も剃り上げていました。ツタンカーメン王のあご髭も、付け髭であることが分かっています。 

金属加工の技術が進化し、髭を剃ることを目的とした刃物も使われていたようです。 

古代ギリシャから中世

古代ギリシャでは髭が「男らしさ」を象徴するものとされ、懲罰の一つに髭剃りがありましたが、ローマ時代になると野蛮・不潔であると考えられ、公衆浴場での髭剃りが普及しました。

中世にはカミソリの刃が改良され、デザイン性のある髭に整えることができるようになりました。ヨーロッパで騎士道が広がりを見せる中、髭は男らしさを強調するとともに清潔感のあるファッションの一部として取り入れられるようになります。

19世紀末にひらめいた革新的アイデア

19世紀頃には、現在も理髪店で使われている長い一枚刃のカミソリが普及しました。刃を砥石で研いだり使いこなしたりするのが難しく、髭剃りは自分でせずに理髪店でプロに依頼するのが一般的でした。

1895年、米国でセールスマンをしていたキング・C・ジレットに、家庭でも髭を剃れるT字型カミソリのアイデアがひらめきます。両端に刃のある薄い替刃を交換するだけで剃り味を維持でき、それ以外の部分は繰り返し利用できるという画期的なカミソリでした。特許は1901年に申請され、1904年正式に認可されています。

ジレットは1903年、ボストンでT字カミソリの販売を開始。そして第一次世界大戦中、兵士の間でこのカミソリが使われてから全米に広まり、家庭で毎日髭を剃ることが当たり前になりました。ジレット社はその後、より収益性の高い複数刃のカートリッジ式カミソリへとシフトしていきます。

ロックウェルレイザーの誕生

2014年9月、カナダ・トロントの学生で21歳のガレス・エヴァードと20歳のモーガン・ノードストロームは、複数刃のようにプラスチックを含むカートリッジを交換する必要がなく、切り傷やヒリヒリ感をゼロにすることが可能な両刃カミソリ6Sを自分たちで設計・発表しました。

学生が運営するスタートアップ・キャンペーンで、彼らは24時間以内に資金調達目標の250%を獲得し、ロックウェルレイザー社を設立。

創業者となったエヴァードは環境科学を、ノードストロームは工学を専攻しており、経営面の知識は少なかったものの、彼らの思いは多くの人に受け入れられ、環境にも人にも優しい製品は世界中で愛されています。

まとめ

髭とカミソリの歴史とともに、ロックウェルレイザーが提案している価値観についてもご紹介しました。複数刃のカートリッジや使い捨てカミソリといった環境負荷の高い一時的な製品から脱して、一生ものとも言える耐久性と快適な使い心地を手に入れてみませんか?

 

[参考記事]

全国理容生活衛生同業組合連合会
日本エステティック評議会
理美容ニュース
ジレット社HP

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