Mark Szorady氏はアメリカの著名な漫画家ですが、彼のYoutubeチャンネルはウェットシェービングやガジェットについて取り上げることがあり、多くのシェービング愛好家が参考にしています。
以下はMark氏から寄稿いただいたRockwell T2ステンレス(T2SS)についてのフルレビュー(日本語版)となります。
Rockwell T2SSの外観
ステンレススチールの素材、仕上げ、作りは、T2SSに美しく頑丈な外観と感触をもたらしています。 私は、サンドブラスト、ストーンウォッシュ、ナチュラル仕上げ(訳注:いずれも加工・工業技術)されたものが大好きです。
繰り返しになりますが、T2SSは無骨で、男性的で、やや工業的でありながら、ステンレススチールによる高級で洗練された気品さがあります。また見た目と作りの良さは、これが一生もののカミソリであることを即座に物語ります。
非常によくできている作りです。ハンドルのローレット加工はより特徴的で、ある意味、オリジナルのT2よりも実用的でグリップ感があります。
重厚感が増したのもいいです。 重量の増加はオリジナルT2と比べてそれほどではないですが、良い意味で違いを生むには十分です。重くなりすぎてはいないけれど、その分、存在感があります。また、カミソリのヘッド部分は、少しだけ重量が増し、造りがしっかりしているように見えました。
T2SSは、全体的にしっかりとした耐久性を感じさせます。調整用のノブは滑らかでありながらしっかりしています。かなりしっかりしていて、堅牢で安定しています。TTOヘッド(訳注:Twist-To-Open; ノブをひねるとトップドアが開閉する機構)を開閉するノブにも同じことが言えます。
刃を取り付けた後、ドアを閉めてロックできるのがまたいいです。カミソリのヘッド部分は確実にロックされ、安全で、刃が外れる心配がありません。刃の端がヘッド内部にすべて収納されるのも気に入っています。また、カミソリヘッドは操作性に優れています。鼻の下や耳のそばの狭い場所でもうまく剃れました。
Rockwell T2SSの剃り心地
剃り心地は素晴らしかったです!最初のパスはサイズ3.5でスタートしました。 余談ですが、調整用ノブのメモリ精度は明確で正確です。安価なアジャスタブルカミソリとは違い、サイズ1から6まで調整するときに緩み・ゆらぎはまったくなく、しっかりと安定していました。ノブは1から始まり、非常に細かな精度で動き、正確に6に止まりました。 これは、T2SSの製造品質が非常に高い水準にあることを如実に物語っています。
最初のパスはとても良かったです。今回はロックウェルの付属刃を使いました。これらの刃は、私にとってはより鋭く、刃の感触をより感じさせます。しかし、T2SSはそれをうまく調整してくれました。ひっかかりや引きつれがなく、スムーズに剃ることができました。通常、T2では3のサイズから使い始めます。T2SS(とプレシェーブオイルとシェーブクリーム)のおかげで、自信を持ってもう少しサイズを上げることができました。
2回目のパスはサイズ3に設定し、毛の生える向きに対して横剃りを行いましたが、これもスムーズに剃ることができました。また、攻めた深剃りをしても、肌への影響や過度の刺激もありませんでした。 (シェーブクリームとプレシェーブオイルのおかげでもあります)。
仕上げに、3回目のパスはサイズ2に設定し、逆剃りを行いました。 実は顔のほとんどの部分はすでにきれいに剃れていたので、あとは整えるだけでした。しかし、逆剃りの剃り心地を確かめるために、3回目のパスを行いました。逆剃りのときの安全カミソリの感触と動きが、私はとても好きです。T2SSはまさに素晴らしい感触でした。
Rockwell T2SSの評価
今回のシェービングの最終結果としては、BBS(訳注:Baby Butt Smooth;赤ちゃんのお尻のようななめらかさ)の仕上がりでした。剃った直後の感触としてはそこまでではありませんでした。しかし、剃ってから10分から15分後、結果は間違いなくしっかりとしたBBSでした。これは、ひげから余分な水分が放出され、ひげが少し引っ込んだためです。このカミソリは、なかなか実現が難しいBBSの仕上がりを、容易に実現することができました。
要するに、見た目も手に持った感じもよく、滑らかな剃り心地を提供する、しっかりしたよくできたカミソリでした。たった1回剃っただけで、私はもっともっと剃るのが楽しみになりました。