複数刃のT字カミソリは、刃を交換できるカートリッジ式や、ホテルのアメニティのような使い捨てなど、様々なタイプが世に出回っています。安価で入手しやすい反面、様々な悩みも聞かれます。その例をご紹介しましょう。
UnsplashのBrett Jordanが撮影した写真
ヒリヒリする
複数刃のT字カミソリは、当然複数枚の刃を使って毛を剃ります。つまり、あなたの肌の表面を刃で必ず複数回こすることになります。短時間でよく剃れる一方で、肌への刺激は一枚刃よりも大きくなります。
細かな部分を剃りにくい
5枚以上の複数刃になると、鼻の下やもみあげなど細かい部分を剃りにくくなります。刃の枚数が増えるほど剃る方向の幅が広がり、スムーサーが付いているとさらに大きく、扱いづらくなります。
軽くて不安定
重量が軽すぎると力の入れ加減が難しく、ヒリヒリ感などの肌トラブルを起こしやすくなります。
ヘッドが動き過ぎて扱いづらい
ヘッドの可動範囲を売りにする商品もありますが、動き過ぎるとコントロールできず不安定になり、肌トラブルの原因になることも…。逆に、固定して使える機能がある商品を選ぶ方も多いようです。
ハンドルが滑る
シェービングクリームや水分などでハンドルが滑ると、狙った所を剃れないだけでなく危険なので、滑り止めの性能はT字カミソリには必須です。
スムーサーによる問題
スムーサーは刃の滑りを良くし、肌を保護してくれます。しかし水溶性なので、成分がはがれて色々な所に付着するケースも。髭くずなどがスムーサーの中に入り込んで不潔になりやすいのも問題です。
カートリッジが高価
これが一番の困りごとです。カートリッジは少なくとも1ヶ月に1回は交換する必要があり、肌や髭の状態、保管の状況によっては1~2週間で交換が必要になる場合もあります。カートリッジの価格は馬鹿になりません。今後数十年にかかる費用を計算すると、驚きで涙も出ません。
かといって交換を渋ると、以下の問題が発生します。
- 切れ味が悪いので何度も剃ることになり、肌への刺激がさらに増加する
- 刃を清潔に保てなくなり、雑菌が繁殖する
廃棄する=環境への影響
プラスチックと金属が組み合わされたカートリッジは使用後にリサイクルができず、環境への影響が懸念されます。米国環境保護庁によると年間20億個のカートリッジ式カミソリが廃棄され、埋め立てられているといいます。
伝統的な両刃カミソリが解決すること
伝統的な両刃カミソリ(一枚刃を使います)は、これまで見てきた問題をすべて解決に導いてくれます。
本体は金属製で適度な重さがあり、軽すぎたりヘッドが勝手に動いたりする心配はありません。シンプルな構造で細かな部分も容易に剃れます。
ハンドルには滑り止めが付いていることが多く、外観の美しさを際立たせる効果も。
替え刃は1枚数十円と安価で、長く使うほどコストメリットが大きくなります。
全体を水洗いできるので常に清潔な状態に保つことができ、すべてのパーツが金属でリサイクル可能という点も見逃せません。
まとめ
両刃カミソリは機能や操作性、コスト、環境負荷など様々な点でカートリッジ式のT字カミソリよりも優れています。髭剃りの悩みを解消し、ありふれた日常の時間を豊かなものに変えてみてはいかがでしょうか?